損害保険のいろいろ

民間保険

損害保険料の仕組み

損害保険の基本原則

  1. 大数の法則…大数でみると一定の法則がある
  2. 収支の法則…保険料と保険金+経費に等しい
  3. 給付・反対給付金等法則(レクシスの法)…それぞれの危険度に応じた保険料を負担する
  4. 利得禁止の法則…保険金の受け取りによって儲けを得てはいけない(実際の損失額を限度に保険金が支払われる)

損害保険料の構成

損害保険料=純保険料+付加保険料

超過保険、全部保険、一部保険

  1. 超過保険…保険金額>保険価格→実損てん補(保険価額を超えては支払われない)
  2. 全部保険…保険金額=保険価額→実損てん補
  3. 一部保険…保険金額<保険価額→比例てん補

火災保険

火災保険の種類

  1. 住宅火災保険
  2. 住宅総合保険
損害住宅火災保険住宅総合保険
火災、落雷、爆発、破裂、風災、ひょう災、雪災
水害×
給排水設備事故による水漏れ×
盗難×
外部からの落下、飛来、衝突×
持出家財の損害×
地震、噴火、津波×

保険の支払額

保険金額は契約時に決める契約金額・保険価額は事故発生時の損害

  1. 実損てん補…保険価額の80%以上
  2. 比例てん補…保険価額の80%未満

損害保険金=損害額×(保険価額×80%÷保険金額)

失火責任法

軽過失によって隣家に損害を与えたとしても賠償責任を負わなくてもよい

借家人が借家を消失させた場合、宿主に対して損害賠償責任がある

地震保険法

  1. 単独では加入なし
  2. 住宅と家財が対象
  3. 火災保険の30%から50%の範囲での保険金額建物5000万円以内家財1000万円以内
  4. 損害の程度によって保険金(全損・大半損・小半損・一部損)
  5. 保険料の割引制度(①免震建築物割引⓶耐震診断割引③耐震等級割引④建築年割引)

自動車保険

自賠責保険

自動車の所有者と運転者が必ず加入しなければならない保険

  1. 対人賠償事故のみ
  2. 死亡事故…3000万円まで
  3. 傷害事故…120万円まで

任意加入の自動車保険

  1. 対人賠償保険
  2. 対物賠償保険
  3. 搭乗者傷害保険
  4. 自損事故保険
  5. 無保険車障害保健
  6. 車両保険…事故 盗難
  7. 心身障害補償保険(示談を待たずに支払われる)

障害保健

  1. 普通傷害保険…病気、細菌性食中毒、自殺、地震、噴火、津波は対象外
  2. 交通事故傷害保険…交通事故、建物乗り物の火災など
  3. 国内旅行傷害保険…細菌性食中毒は対象
  4. 海外旅行傷害保険…細菌性食中毒は対象

賠償責任保険

  1. 故人賠償責任保険
  2. PL保険…販売、製造の欠陥により他人に損害を与え、賠償責任を負ったとき
  3. 施設所有者賠償責任保険…施設内外にて不備により業務遂行中に生じた事故の賠償責任に備える
  4. 受託者賠償責任保険…他人から預かったものを壊したり、なくしてしまった場合の賠償責任に備える

損害保険と税金

地震保険料を支払ったときの税金

1月1日~12月31日までに支払った地震保険料は地震保険料控除としてその年の所得から控除できる

所得税最高5万円
住民税最高2万5千円
ほけんのトータルプロフェッショナル

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